【2022年最新】S造とは?メリット・デメリット・評判

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「S造ってどんな構造なの?」
「S造について詳しく知りたい!」
「他の構造と何が違うの?」

この記事を読んでいるあなたはこのように思っているでしょう。

アパートや施設などの建設を検討している方にとって、似たような名前ばかりの構造で正直、わからないことばかりなはず。

そこで今回はS造について、建物をS造で建てるメリット・デメリットから徹底的に解説していきます。

他の構造との違いも解説していくので参考にしてください。

目次

S造とは

S造とは鉄骨造のことで柱や梁など、建物の骨組みの部分に鉄を用いた構造のことです。

S造は、鋼材の厚みによって6mm未満は軽量鉄骨造、6mm以上は重量鉄骨造に分類されます。

重量鉄骨造を建設する場合、柱や梁を溶接により接合し枠を一体化する『鉄骨ラーメン構造』を使って建設するのが一般的です。ラーメン構造は設計の自由度が高いというメリットがあり、様々な空間に用いられています。

対して、軽量鉄骨の場合は、柱や梁をボルト接合で固定する『鉄骨軸組工法(ブレース工法)』が使われているのです。

同じS造でも、使用する素材の厚みによって工法や構造が異なりますので、合わせて覚えておくとよいでしょう。

S造のメリット3選

では、S造は他の構造となにが違うのでしょうか?

ここでは、まずS造にはどのようなメリットがあるのか解説していきます。

紹介するメリットは以下の3つです

  • 柔軟に対応できる
  • 低コストで建設できる
  • 木造よりも耐用年数が長い

それぞれ見ていきましょう。

柔軟に対応できる

上記で触れたようにS造には重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

重量鉄骨造は間取りを自由に設計でき、大きな建築物も実現可能です。

その一方で軽量鉄骨造は間取りに制限がかかりますが、コストが抑えられ短納期で仕上げることができます。

目的に合わせて柔軟に選択できることは、S造で建設するメリットのひとつです。

低コストで建設できる

S造はRC造やSRC造と比較よりも、コストを抑えて建設できます。

同じ規模の施設や住宅であれば、初期コストに大きな差が生まれるのです。またRC造やSRC造よりも工期を早く済ませることもメリットのひとつです。

木造よりも耐用年数が長い

木造建築の法定耐用年数が22年であるのに対し、重量鉄骨造の住宅は34年、軽量鉄骨造でも27年となっています。

メンテナンスや立地条件によって建物の寿命は変わりますが、構造も耐用年数を左右する大きなポイントです。

木造建築とさらに比較したい方は以下の記事から詳細を確認してください。

S造のデメリット3選

ここまでS造で施設や住宅を設計するメリットについて解説してきました。

ここからは、S造のデメリットを解説していきます。どんな構造にもメリット・デメリットは存在するので、比較検討し目的に合わせて採用してください。

S造のデメリットは以下の3つです。

  • 遮音性が低い
  • 耐火性が低い
  • 通気性と断熱性が低い

それぞれ見ていきましょう。

遮音性が低い

重量鉄骨造であっても、遮音性はRC造やSRC造には劣ります。

施設やマンションであれば近隣の生活音が聞こえる可能性もあるでしょう。

仮に遮音性を高くしたいと考えている方がいるのであれば、RC造やSRC造を検討すると良いでしょう。

耐火性が低い

使用素材である鉄は、熱に弱く耐火性は決して高くはない構造となっています。

火事によって燃焼温度が上昇すると鉄骨の強度は低下し、倒壊するケースもあるのです。

火事が起きた時の対策をしておくのであればRC造がおすすめとなっています。

通気性と断熱性が低い

通気性と断熱性が低いということは、寒暖差の影響を受けやすいということです。

部屋の空気が外気の空気と変わらず、『夏は暑くて冬は寒い』といった環境になりやすいのがデメリットとして挙げられます。

そのため、人が暮らすことになる老人ホームやマンションなどにS造は向いているとは言えません。

まとめ

今回は施設設計や住宅設計で使われているS造について解説してきました。

S造のメリットは、

  • 柔軟に対応できる
  • 低コストで建設できる
  • 木造よりも耐用年数が長い

となっています。

どの構造が目的にあっているのか、比較検討し選ぶと良いでしょう。

以下の記事では、他の構造との比較をし、解説しているので参考にしてください。

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