「最近よく聞くCLT工法って何?」
「CLT工法を住宅に取り入れるメリットは?」
CLT工法は1995年ごろからオーストリアを中心として発展し、現在では世界各国で急速な伸びを見せている新技術です。日本でも2016年から導入されはじめ、新国立競技場に採用されるなど、年々CLT工法を採用した建築物が増えています。
最近では、高層建築にも採用されているCLT工法ですが、一般的な住宅に取り入れるべきなのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、CLT工法を住宅に取り入れるメリットについて解説します。あわせて、CLT工法を取り入れた住宅事例も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
CLT工法とは
CLT工法とは、木材を縦と横に交互に重ねた分厚いパネルであるCLTを使用して建物を建てる工法のことです。日本では地方創生の一環として、従来の木造在来工法や鉄骨造・RC造に変わる構造体として注目されています。
CLT工法には、従来の工法と比べて様々なメリットがあります。以下でメリットについて解説しているため、ぜひ参考にしてください。
CLT工法を住宅に取り入れるメリット
ここでは、CLT工法を住宅に取り入れるメリットを見ていきましょう。メリットとして挙げられるのは以下の5つです。
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
工期を短縮できる
1つ目のメリットは、工期を短縮できることです。CLT工法は工場であらかじめ加工したものを現場に搬入し施工するため、従来の工法と比べて工期を短縮できます。
CLTは大きな面材であることから、部材点数が少なく、現場での施工が容易なことも工期を短縮できる大きな要因です。
また、木材を縦と横に交互に重ねるという特性上、互いの層が変形を抑え合い、通常の木材より変形を少なくできます。そのため、施工性が高まり、熟練の職人がいなくても高品質な住まいを実現できます。
高い強度を持つ
2つ目のメリットは、高い強度を持つことです。CLTは従来の木質材料とは異なり、大きくて分厚い面材であるため、面で建物を支えることで構造的に安定した建物にできます。
実際に行われた振動台実験でも、阪神・淡路大震災を再現した揺れでも倒壊しないことが証明されています。また、最近世界で増加しつつある、木造高層建築が実現できるようになったのも、強度の高いCLT工法が開発されたことが大きな要因です。
住宅にCLT工法を採用することで、万が一の際にも安心の住まいにできます。
様々な性能が高い
3つ目のメリットは、様々な性能が高いことです。CLT工法は従来の木造建築物に比べ、断熱性や遮炎性、遮音性などの性能が高くなっています。
断熱性は住まいの快適性に直結するため、断熱性に優れていることは非常に魅力的です。冷暖房の効率化にもつながり、光熱費の削減もできます。
また、遮音性が高いことで、近所迷惑や周りの音を気にしない生活を送れることも大きなメリットといえるでしょう。特に、小さいお子さんがいる家庭にとって、近所迷惑を気にしないでいられることは魅力的なポイントです。
森林資源を有効活用できる
4つ目のメリットは、森林資源を有効活用できることです。CLT工法による建築は、従来の木造よりも使用する木材の量が多い傾向にあります。
そのため、国内の伐採期を迎えた森林資源を有効活用できることがメリットです。森林資源を有効活用することは、適切な森林の整備に繋がります。
国内にある森林資源を有効的に使えていないという課題を持つ日本にとって、CLT工法は地方創生の一手となるでしょう。
再利用できる
5つ目のメリットは、再利用できることです。CLT工法は、ほとんどの接合部がボルト・ドリフトピンで接合されているため、構造躯体にダメージを与えることなく解体できます。
そのため、必要ない時にはCLTを解体し、必要な時には再組立するといった再利用が可能です。今までの建築業界の常識であった、『スクラップアンドビルド』から脱した、持続可能な工法といえるでしょう。
CLT工法によって、環境に配慮した住まいを建てられます。
CLT工法を取り入れた住宅事例
ここからは、実際にCLT工法を取り入れた住宅事例を紹介します。今回紹介するのは以下の3つの事例です。
CLT工法を取り入れた住宅を建てる際の参考にしてください。
寒冷地仕様のCLT住宅
深い軒が印象的な住宅です。『強く、美しく、そして私らしく』をコンセプトに、寒冷地仕様の住宅となっています。
屋根・床部分にCLTスラブ板を使用することで、強度や耐久性、断熱性、デザイン性を兼ね備えたフラットルーフとデッキを実現。インパクトのある住宅となっています。
大きな窓が印象的なCLT住宅
2階部分の大きな窓が印象的なデザイン性にこだわった外観の住宅です。2階と屋根の水平構面にCLTパネルを使用しています。
外観は2方向のオーバーハングにすることで、駐車場から玄関まで雨に濡れないように配慮。LDKは2階に設置して、開放感のある住まいを実現しています。
入間の家
急勾配の三角屋根が印象的な外観の住宅です。2階部分にあたる小屋裏空間にCLTを採用しています。
小屋裏空間は木材のぬくもりを感じられる、おしゃれで幻想的な空間に。日々の疲れを癒してくれる心地の良い住まいになっています。
また、1階には大開口の窓を設置。日の光を十分に取り込むことができ、いつでも明るい住まいを実現しています。
CLT工法の住宅を建てるなら片桐建設がおすすめ
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | 株式会社片桐建設 |
所在地 | 長野県伊那市福島1471 |
創業年数 | 1989年3月 |
CLT工法の住宅を建てるなら片桐建設がおすすめです。片桐建設は50年以上の歴史を持ち、長野県を中心に家づくりに取り組んでいます。
豊富な実績と技術力を有しており、一般的な住宅だけでなく、商業施設なども手掛けていることが特徴です。また、熟練の職人が多く在籍しており、丁寧な施工をしてくれるため、いつでも高品質な住まいを実現できます。
長野県での家づくりを検討されている方は、一度片桐建設に相談してみましょう。
まとめ
本記事では、CLT工法を住宅に取り入れるメリットやCLT工法を取り入れた住宅事例を紹介しました。CLT工法は、住まいの性能を向上させるだけでなく、工期や環境面でも多くのメリットがあります。
住宅にCLT工法を採用することで安心安全の住まいを実現できるでしょう。CLT工法に興味のある方は、ぜひ取り入れてみてください。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。