今までの建築木材と比べて格段に頑丈で、コンクリートと同等の強固さを持つ、新しい建築木材CLT。
CLT工法は、定期的にメンテナンスをすれば、100年近く住み続けられる言われています。
耐震性や断熱性にも優れており、大きな地震や温暖化による猛暑にも耐えられるので、日本の建築にとても適しています。
しかし、国が補助金制度を立ち上げて普及を目指すも、なかなか進展し切らない現状があります。
その理由は、日本の建築業界にとって無視できないCLT工法のデメリットがも存在するからです。
そこで、今回はCLT工法の3つのデメリットを紹介します。また、CLT工法にする際のポイントやCLT工法の注意点、実際の評判も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
CLT工法のデメリット3選
CLT工法のデメリットは以下の3つです。
- 建築コストが高い
- 仕上げに限界がある
- 配管・配線スペースがない
3つのデメリットについてそれぞれわかりやすく解説していきます。
建築コストが高い
CLT工法で一番の問題は費用面です。日本の建築業界では、まだ浸透していない工法であるため、様々な面で費用が掛かります。
現在、日本で最も建築方法として用いられる2×4(ツーバイフォー)工法は、日本だけでなくアメリカでも木造住宅の9割を占めています。そのため、必要な資材は世界中で大量に流通しており、非常に安いコストで材料を手に入れることができます。
日本でCLT木材の製造が始まったのは2013年と、歴史が浅いため未だ製造している専門性のある企業は数えるほどしかありません。そのため、CLT木材の価格は高くなり、RC造やS造に比べて材料費が掛かってしまうデメリットがあります。
仕上げに限界がある
CLT木材は雨に弱いため、現在の技術では、外部の仕上げとして用いることができません。
なぜなら他の木材同様、水が染み込むと反りが起こって変形してしまうからです。建設途中で、雨に降られることが課題として挙げられるほど、CLT工法は水に対してデリケートな素材となります。
配管・配線スペースがない
CLT工法では、仕上げ材で隠さずに、あえて構造部分を見せてデザインとして楽しむ『あらわし』が使われます。
鉄筋コンクリートの建築物で、配管・配線がむき出しになっているものと同じイメージ。『あらわし』によって、木特有の優しい肌ざわりが強調されたり、部屋がより広く感じられる効果があります。
しかし、人工的な配管・配線によって、ウッド調の内装の雰囲気が損なわれてしまうことはあります。そのため、デザインとしてCLTを用いるには複雑な配管・配線をすっきり見えるようにしたり、目立たないようにしたりと、デザインの工夫が必要です。
【実態暴露】CLT工法のデメリットに対する評判3選
CLT工法のデメリットについて理解できたところで、実際の利用者からの評判を見てみましょう。
CLTの工法のデメリットに対する評判は以下の3つです。
- RC造(鉄筋コンクリート)よりもかなり値段が高い
- 価格がものすごく高い事
- 今の時点ではCLTの「メリット」や「デメリット」を検討する以前の問題
それぞれ紹介していきます。
RC造(鉄筋コンクリート)よりもかなり値段が高い
現在は同じ程度の「RC造(鉄筋コンクリート)」よりもかなり値段が高いので、せめて同じ程度にまで値段が下がらないと難しいでしょうね。
引用元: yahoo
商業施設でも個人の住宅でも、建物を建てるうえで費用はとても重要な要素です。建築方法の中で高コストなRC造(鉄筋コンクリート)と比べても、かなり費用が掛かります。
価格がものすごく高い事
価格がものすごく高い事:本格的に量産化が出来てはいないのが「その大きな理由」なのですが、量産化しても「RC造(鉄筋コンクリート)」よりも安い程度にとどまるはずですから、これを「普通の家」に当てはめると、坪単価は100万円を超えるはずですから、難しいでしょうね。
引用元: yahoo
量産化が実現してコストが下がっても、一般の住宅ではハードルの高い価格であることに変わりはないようです。
公共施設や商業施設では使われても、CLT工法が一般住宅の建築で主流になるのはかなり先になることが予想されます。
今の時点ではCLTの「メリット」や「デメリット」を検討する以前の問題
今の時点では、CLTの「メリット」や「デメリット」を検討する以前の問題なので、多分来年度には「建築基準法」に追加されるはずですから、それから考えた方が良いですよ。
引用元: yahoo
この意見は数年前のもので、現在はCLT関連の建築基準法が施行され、一般の住宅でもCLT工法を使えるようになりました。しかし、未だ費用面の課題が多く、一般の住宅建築ではなかなか浸透していかない状況が続いています。
CLT工法で住宅・施設を建築する際は予算に気をつけよう
CLT工法がおすすめなのは、費用よりも品質を重要視する人です。とても高価な分、良質で頑丈な建物を建てることができるので、生涯安心して住める住宅を求める人などにおすすめです。
また、他の建築法では難しい自由なデザインが実現できるので、デザイン性の高い建物を求める人にも嬉しい工法となっています。CLT工法をおすすめしないのは、品質よりもコスパを重要視する人です。
安全性や住み心地よりも、費用をなるべく抑えることを優先するならば、比較的安価な2×4(ツーバイフォー)工法等がおすすめです。
おすすめのCLT工法を提供する片桐建設株式会社
木造一戸建てに強いこだわりを持ち、高品質な家づくりに定評のある片桐建設。大手ハウスメーカーであるアイフルホームの加盟店であり、全国レベルの信頼のおける工務店です。
木造建築に関しての、数多くの実績とそれに基づく技術力によって、CLT工法ならではの斬新な建築デザインにも柔軟に対応できます。
高い技術を活かして作った、物語に出てきそうな可愛らしいツリーハウスの手作りキットは、多くの人の遊び心をくすぐり話題になりました。
片桐建設に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので気になる方はぜひ、ご覧になってみてください。
まとめ
今回は、CLT工法のデメリットを実際の評判や口コミとともにお伝えしました。
最大のデメリットは、一般の住宅建築には難しいほどに価格が高価であることです。しかし、品質の高さは間違いなく、高い耐震性や断熱性等の大きなメリットも同時に持ち合わせています。
今回紹介したメリットとデメリットを参考に、CLT工法が求める施設や住宅の建築に適しているのか考えてみてください。