「RC構造って実際どうなの?」
「RC構造のデメリットを知りたい」
この記事に辿り着いた方の中には、上記のような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『RC』とは鉄筋コンクリート(Reinforced Concrete)の略称で、強化されたコンクリートを指します。RC造で建てられた住宅は、地震に強く、デザイン性に優れていて高級感があるなどの理由で人気があります。
しかし家造りを検討していく中で、RC造のデメリットも気になるでしょう。建てた後に後悔するのも嫌なはず。
そこで今回は、RC造のデメリット5選を踏まえ、RC造で家を立てた人のリアルな声を紹介していくので参考にしていただきいたです。
RC造で住宅を建てようと検討している方は、この記事を読んでどんな住宅が建てられるのかイメージをつけるとよいでしょう。
またRC造やS造を比較検討されたい方は以下の記事を合わせてご覧ください。
RC造とは
RC造とは、柱や梁、床・壁が鉄筋とコンクリートで構成されていて、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めている工法です。
鉄筋は一般に引張力に優れていますが、錆びやすく高温時の耐火性が低いという欠点があります。一方コンクリートは圧縮力に強い反面引張力に弱いという特徴があります。
RC造は引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートのお互いを補強し合い強化し、変形しにくく耐久性の高い工法です。
RC造のデメリット5選
RC造のデメリットは以下の5つです。
- 建築コストが高い
- 建築するのに強固な地盤が必要
- 結露やカビが発生する
- 経年劣化が目立ちやすい
- 増改築取のり壊しが難しい
それぞれを詳しく解説していきます。
1.建築コストが高い
RC造を考える際、最大のデメリットは建築コストが高いことでしょう。
安価と言われる木造と坪単価で比較すると、RC造は1.5~2倍ほど高くなると言われています。
コストが高くなる理由として、コンクリートや鉄筋などの部材が高いだけではありません。
RC造は木造住宅づくりにはない、専門業者が必要となる施工があるため、手間が膨大になり工期も長くなります。
そのため人件費がかさみコストが高くなります。
また、RC造は自重が相当あるため、地盤改良や基礎工事が重要となるため木造よりもコストがかかります。
2.建築するのに強固な地盤が必要
RC造はコンクリートや鉄筋を部材として使用していることから建築構造の中で最も重たい構造となっており、建築するのに強固な地盤が必要です。
よく「RC造の住宅は木造の住宅に比べて建てられる土地が限られる」と言われますが、地盤補強をすれば、ほとんどの土地でRC造の住宅は建築できます。
ただ、岡山県のように地盤が軟弱なエリアでは地盤沈下や液状化の懸念があるため地盤改良工事が必要となります。
したがって地盤補強が必要になるのもRC造のデメリットです。
3.結露やカビが発生する
RC造は気密性が高いことや素材として使っている鉄筋コンクリートの調質性(※)が低いため、木造に比べると湿気がこもりやすくなり結露やカビが発生しやすい環境といえます。
また、コンクリートそのものにも水分が含まれていて、その水分は5~10年かけて室内に放出されると言われているので、築年数が浅い住宅ほど湿度が高くなる傾向があります。
その結露やカビを防ぐ対策として高性能の換気システムの導入や24時間の換気が必須です。
4.経年劣化が目立ちやすい
経年劣化が目立ちやすい点がデメリットとして挙げられます。
コンクリートは水分を吸収しやすい特徴があるので、特に日当たりの悪い場所だとカビや苔が生えたり、雨だれなどが目立ったりと汚れやすい特徴があります。
湿気の影響を受けやすいのは日当たりの悪さが関係してきますが、逆に日当たりのいい場所は紫外線による経年劣化を避けることができません。
RC造は構造上、手入れが不要といわれているため、余計な出費であると考えられることが多いようです。
5.増改築取の取り壊しが難しい
RC造の建物は、増改築取の取り壊しが難しいことがデメリットです。
RC造の住宅は壁式構造で建築されることが多く、壁を取り除くことや一部に開口部をつけて増築することは、木造住宅に多い軸組構造と比べて容易ではありません。
また上記でも記載してきた通り、部材そのものが高いため、増築を検討するときには高コストになりがちです。
また、将来建て替えをお考えの場合、鉄筋コンクリートの戸建ては解体費用が高い傾向にあります。木造住宅と比較すると、1.5倍ほどのコストと言われています。
将来的に建て替えをする可能性がある場合は、高コストになるRC造は不向きかもしれません。
RC造のデメリットに対する口コミ評判3選
RC造を検討していく上で、リアルな口コミ評判は何よりも参考になる情報です。
ここでは、RC造のデメリットに対する口コミ評判を3つ紹介していきます。
- 結露、カビが生じやすい
- 築古のRC造住宅は防音性がそれなりにあるが地方に多い
- RCの造は節税効果が少ない
それぞれ解説していきます。
結露、カビが生じやすい
鉄筋コンクリート造(RC造)のデメリット1
引用元:twitter(@1morimocchannel)
・結露、カビが生じやすい
・重量が重い(土地を選ぶ)
・解体費がぶち高い
・リフォーム時の設計の自由度は低い
・とにかくコストが高い
・断熱性能が低いことが多い
・増改築が難しい
・汚れが目立ちやすい
今まで解説してきたデメリットに追加して断熱性能の低さについて記載があります。
RC造は気密性に優れていますが、断熱性能が低いようです。
RC造で住宅を検討するときはデメリットに対応・対処するということも意識していかないといけません。
築古のRC造住宅は防音性がそれなりにあるが地方に多い
まあRC造のデメリット、最近は軽量鉄骨が増えてあんまり築浅物件がないとこな気がする(築浅だとバリ高い)。逆に築数経って安めで防音性がそれなりにあるとこが多い気がする。ウチの物件はそう。ウーバーがココイチだけの田舎だけど。
引用元:twitter(@aoi_v_celica)
最近は軽量鉄骨で住宅を建てることが増えてきているので、RC造で建てられた住宅が少なく、築浅の物件の希少価値が上がっています。
RC造は防音性がそれなりにあるので人気もありますが金額を考えるとやはり築年数関係なく、都心に住むのはハードルが高いです。
RCの造は節税効果が少ない
一棟アパートですと、木造の物件も多く、減価償却費を大きく取れる!所得税・住民税の節税効果が高い。これがRC造、鉄骨造では構造上減価償却期間が長くなり、減価償却費が低くなってしまうので、節税効果があまり出ないのがデメリット。兼業大家には大事なことです。
引用元:twitter(@love_lover_FIRE)
副業や投資の一つとして不動産投資を行い「大家さん」になる人もいますが、節税対策はとても大事なことです。
RC造の住宅は木造の住宅に比べると節税効果があまり出ないのがデメリットになります。
不動産投資をして最大限の恩恵を受けるためには、自分に合った不動産を選ぶことが大切です。
RC造で住宅・施設を建築する際は業者選びに気をつけよう
RC造の住宅・施設を建築するならば「経験豊富」な業者が大事です。ポイントとして大きく2つ。
- 特定建設業許可を取得しているか?
- 一級建築士がいるか?
建設工事特定建設業許可を取得している業者は6,000万円以上の工事が出来るため、RC造マンションなどの集合住宅を担当することが多いです。
またコンクリートは木造と違い「素材」も業者が作るので「技術」の高さや「経験」の多さがとても重要です。
一級建築士の在籍も同様に、マンションや超高層ビルなど何でも扱える資格を持っているため、RC造で建設した経験もあることが多いからです。
まとめ
今回は、RC造のデメリットについて紹介してきました。しかし、RC造で建てられた住宅は気密性が高い、遮音性・防音性が高い、耐震性が高い、耐火性が高い、耐用年数が長いなどのメリットもあります。
ただ、RC造のメリットも業者の選び方を間違えると実現できません。
建てた後に後悔しないためにも、業者の選び方は慎重に行うこと、そして、今回紹介したRC造の5つのデメリットについての対策方法を含め、選択することをおすすめします。