RC造の耐用年数は50年?!建築するメリットから評判まで紹介

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「RC造の耐用年数ってどのくらい?」
「RC造で住宅や施設を建設するメリットは?」

そもそも耐用年数とは『建物の寿命』をイメージしていませんか?実は違います。そもそも耐用年数とは、減価償却の計算に使われる年数であり、正式には法定耐用年数を指します。

RC造は木造の耐用年数と比べると、長く設定されています。

そこで今回は、RC造の耐用年数について解説をしていきます。RC造の耐用年数やメリット、評判を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

RC造とは

RC造(鉄筋コンクリート造)は、引っ張りに強く圧縮に弱い鉄筋と引っ張りに弱く圧縮に強いコンクリートが互いに短所を補い長所を活用する構造です。

鉄筋に引張力を負担させ、梁の端部では上部に、中央部などは下部に鉄筋を多く入れて引張り応力に対応しています。錆びやすく、熱にも弱い鉄筋は、アルカリ性のコンクリートの中で錆びや火災から保護されます。

耐震性・耐久性・気密性・断熱性・耐火性・遮音性で木造やS造(鉄骨造)の建物よりも優位性があり、構造形式も多様で建物の用途や必要空間に合わせた自由度の高い設計が可能な構造です。

RC造の耐用年数は50年?!

耐用年数とは、減価償却費を計算する上での年数であり、正式には法定耐用年数と言います。つまり、実際の建物の寿命とは異なります。

RC造S造比較してみると、住宅用建物の場合、RC造は47年、S造は34年となります。また、建物用途によって耐用年数の違いもあります。

あくまで減価償却費の計算をする年数の為、実際に適切なメンテナンスをすることで建物法定耐用年数を超えて維持することは可能です。

コンクリートのクラック部分へのシーリング材等の充填や外壁塗装、鉄部塗装等の修繕計画を基に確実にメンテナンスをすることで50年100年と長い寿命の建物となります。

RC造で施設・住宅を建築するメリット5選

ここでは、RC造で施設・住宅を建築するメリットを解説していきます。

以下の5つがメリットとなります。

  • 耐久性・耐震性に優れる
  • 断熱・気密性に優れる
  • 耐火性に優れる
  • 遮音性に優れる
  • 設計の自由度が高い

それぞれ解説していきます。

耐久性・耐震性に優れる

RC造(鉄筋コンクリート造)は、鉄筋の骨組みをコンクリートで覆う構造です。

引張力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートの相互作用により耐震性を高めています。地震の横揺れで生じる伸び縮みを鉄筋で、縦揺れ負荷はコンクリートの圧縮耐性で支えられるのです。

上記により、木造やS造(鉄骨造)よりも耐震性に優れた構造と言えるでしょう。

同時に、鉄筋をコンクリートで覆い、熱と酸化を防ぐことで高い耐久性を実現しています。

断熱・気密性に優れる

  
コンクリートは、熱容量が大きい材料で、温まりにくく冷えにくいという性質があります。「寒そう」というイメージをお持ちの人も少なくありません。

しかし、コンクリートの特性上、気密性が高く外気の影響を受けにくい特性があり、同時に熱を物質内に蓄える蓄熱性があります。その為、暖房設備等で一度温まった内気が外に逃げにくく長時間の温度維持が可能です。

その点で、木造やS造(鉄骨造)と比べ、断熱性・気密性に優れるとされています。

耐火性に優れる

RC造(鉄筋コンクリート)は、火災が発生した際、外壁温度が1000度に達した場合でも不燃材の為、燃えることがなく有毒ガスも発生しません。

上記により、耐火構造と認められています。S造(鉄骨造)は、耐火・断熱性の高い材料で鉄骨部分を覆う等の対応がなければ耐火構造として認められません。

木造は、250度前後で発火点の達し、S造(鉄骨造)は約550度で変形が始まると言われています。

上記比較により、RC造(鉄筋コンクリート造)は他の構造と比べて耐火性の強い構造とされています。
 

遮音性に優れる

RC造(鉄筋コンクリート造)は、木造やS造(鉄骨造)に比べ、単位当たりの重量が重く遮音効率が良いとされ遮音性に優れた材料とされています。

コンクリートは気密性が高い為、音が伝わりにくい性質があります。また、RC造(鉄筋コンクリート造)の壁や柱や床は、木造やS造(鉄骨造)と比べ分厚く作られています。

S造(鉄骨造)と壁の厚みも比べると50㎜以上の差が出ることもあります。その為、RC造(鉄筋コンクリート造)は高い気密性と構造の厚みから高い遮音性を維持する構造とされています。

設計の自由度が高い

RC造(鉄筋コンクリート造)は、コンクリートを型枠に流し込んで固める為、設計のデザインに自由度を与えます。狭小地や変形土地に建物を建築する場合などフレキシブルな形状での設計が必要になることも少なくありません。

その場合、自由な設計が可能なRC造(鉄筋コンクリート造)は、構造の強みをいかんなく発揮できるケースとなります。リフォームやリノベーションにも非常に相性がよく、長期的な視野で建物と付き合うことが可能なこともメリットと言えるでしょう。

【実態暴露】RC造の耐用年数に対する評判3選

ここからは、RC造の耐用年数に関する評判を解説していきます。

以下の3つがRC造の耐用年数に関する評判です。

  • 建物購入時借入条件にも耐用年数は重要
  • 建物残存価値は耐用年数で大きく変わる
  • 耐用年数=建物の寿命ではない?!

それぞれ見ていきましょう。

建物購入時借入条件にも耐用年数は重要

耐用年数 「鉄筋コンクリート(RC)造は、47年。  鉄骨(S)造は、34年。  木造・軽鉄は、日本政策金融公庫で15年。」

引用元:Twitter(@satocokeiji)

建物購入時の資金調達で耐用年数はとても重要な数値となります。耐用年数を超えた建物の購入時、現時点での建物の価値も勘案される為、耐用年数を超えた建物の為、融資が通らないこともあります。

その点、RC造(鉄筋コンクリート造)の耐用年数は47年と長く、建物残存価値でも他の構造と大きく差があります。

建物残存価値は耐用年数で大きく変わる

④購入物件の構造 ⑤購入物件の築年数

RC造【耐用年数47年】

S造 【耐用年数34年】

木造 【耐用年数22年】

築年数から、耐用年数の残存期間が重要です。※ここが、めちゃくちゃ重要。 取得後、将来の売却際の価格、可能性に大きく関わります。

引用元:Twitter(@takaokaestate)

建物の売却時や取得時の価格は、耐用年数による減価償却後の残存価格によることが多い為、耐用年数の長短で取得建物や売却建物の価値が決まります。

その為、RC造(鉄筋コンクリート造)と木造・S造(鉄骨造)では売却時の残存価格も大きく変わってくると言えるでしょう。

耐用年数=建物の寿命ではない?!

🌱不動産豆知識🌱

今回は建物の「法定耐用年数」を説明しちゃうよ!
「実際に耐えることのできる年数」ではなく税制上の減価償却される期間のことを言うの💪

RC造&SRC造 47年
重量鉄骨造  34年
軽量鉄骨造  27年
木造住宅   22年

建物の構造によって年数が変わってくるんだね!!

引用元:Twitter(@housebokan2009)

RC造(鉄筋コンクリート造)の耐用年数は47年と長く木造22年に比べると倍以上の差があります。

しかし、耐用年数は建物の寿命では無く、減価償却費を計算する場合の年数になります。その為、建物のメンテナンスを小まめに行うことで50年100年と建物を維持することが可能です。

RC造で住宅・施設を建築する際はクラック(傷、ひびわれ)対策をしよう

これまでに述べた通り、耐用年数=建物の需要ではありません。RC造(鉄筋コンクリート造)の耐用年数47年はあくまで減価償却費計算時の年数である為、小まめな修繕をすることで、長期に渡り建物を維持することが可能です。

例えば、建物のクラック(傷、ひびわれ)対策は、何もせずに放っておくとクラックから雨水が入り込み鉄筋の錆びや劣化を引き起こす可能性がございます。

その為、小まめにクラック(傷、ひびわれ)の補修をすることで建物の寿命を大きく伸ばすことが可能です。

まとめ

RC造(鉄筋コンクリート造)の耐用年数について見てきましたが、耐用年数に比例して耐久性・耐震性・耐火性と性能面でも他の構造に比べ優位性を示しています。

小まめにメンテナンスを行うことで他の構造よりも寿命の長い構造となります。売却時の残存価値も高く多くの面でメリットのある構造となります。

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