商業施設の設計は施設の規模を問わず、今後の収益性や話題性を左右する非常に重要な工程です。ただスタイリッシュでデザイン性の高い建物というだけでは、入れ替わりの激しい現代で生き残っていくことは難しくなります。
また、商業施設は立地条件や時代の変化に左右されやすいため、様々なことに配慮した上での設計が大切です。しかし、商業施設の設計に関しての知識があまりなく、頭を抱えている方も少なくないでしょう。
- 商業施設の設計の流れを知りたい
- 商業施設の設計の際に意識すべきことを知りたい
- 商業施設の設計はどんな会社に依頼すべきなのか知りたい
上記のような情報を求めている方もいるはずです。
そこで本記事では、商業施設の設計の流れや意識すべきポイント、会社の選び方について解説します。これから商業施設の建設を検討中の方に役立つ内容となっているため、ぜひ参考にしてください。
商業施設の設計の流れ
まずは、商業施設の設計の流れを見ていきましょう。一般的に商業施設の設計は以下の流れで行われます。依頼する会社によって細かい流れは異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
- 初回打ち合わせ
- 物件探し・現地調査
- 企画設計
- 設計監理契約
- 基本設計
- 実施設計
- 見積もり
- 着工
- 引渡し
初回の打ち合わせから開業までは、少なくとも半年はかかると見ておきましょう。物件選びや基本設計にかかる期間によっても変わるため、時間にゆとりを持って設計することが大切です。
商業施設の設計をする際の5つのポイント
いよいよ、商業施設の設計をする際のポイントを見ていきましょう。意識すべきポイントは以下の5つです。
- 施設のコンセプトを明確にする
- 余白をうまく使った設計にする
- 入り口のデザインにこだわる
- 取り扱う商品に適した内装デザインにする
- 回遊できるレイアウトにする
それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
施設のコンセプトを明確にする
1つ目のポイントは、施設のコンセプトを明確にすることです。打ち合わせをスムーズに進めるためにも、どんな施設にしたいのかコンセプトをできる限りイメージしておきましょう。
ターゲット層となる客層や利用動機などを5W1Hに落とし込んでおくことが大切です。以下に店舗デザインの5W1Hをまとめておくので、参考にしてください。
- What(店舗のコンセプトは何か)
- Where(店舗ができる場所はどこか)
- When(店舗の集客の時間帯はいつか)
- Who(店舗のターゲットは誰か)
- Why(理想の店舗を作りたい理由は何か)
- How much(予算はいくらか)
上記の内容を事前にまとめておくことで、依頼先のデザイナーにイメージを伝えやすくなります。また、理想の施設がイメージできるサンプル画像を集めておくこともおすすめです。
余白をうまく使った設計にする
2つ目のポイントは、余白をうまく使った設計にすることです。最近まで、日本人は個室のような仕切られた空間が好きだといわれていました。
しかし、コロナの流行を機にその考え方は変わりつつあり、テラスなどの余白を持たせたデザインが支持されるようになってきています。始めから密に作り込んでしまうと修正することは難しいため、設計の段階から時代の変化に対応できる空間設計を心がけましょう。
人と人とが窮屈さを感じない、余白をうまく使ったゆとりある設計が大切です。
入り口のデザインにこだわる
3つ目のポイントは、入り口のデザインにこだわることです。商業施設を設計する上で、気軽に入りやすい施設かどうかはとても重要なポイントになります。
施設の入り口は、訪れる人が最初に目にする場所です。初めて訪れる人はお店のイメージが湧かないと入りづらいと感じるため、入り口から店内の様子がわかるデザインにしましょう。
入り口から商品ラインナップや商品の価格帯がわかる、オープンな雰囲気にすることがおすすめです。
取り扱う商品に適した内装デザインにする
4つ目のポイントは、取り扱う商品に適した内装デザインにすることです。内装デザインを工夫することで、取り扱う商品の魅力をより一層引き出すことができます。
色彩豊かな商品を扱う場合は、真っ白な清潔感のある内装にすることで商品をより映えさせることが可能です。商品と内装の相性を考慮して設計してみましょう。
また、陳列棚の高さをターゲットにしている客層に合わせることも大切です。一般的に、人は目線よりやや低い位置にあるものが見えやすいため、ターゲット層に合わせたレイアウトを意識してみましょう。
回遊できるレイアウトにする
5つ目のポイントは、回遊できるレイアウトにすることです。ある調査によると、滞在時間が長くなるほど人は多くの商品を購入してしまうということが明らかになっています。
そのため、回遊できるレイアウトにすることで顧客単価を向上させることが可能です。おすすめの商品をあえて等間隔におくことで、顧客の購買意欲を高めるようにしましょう。
また、回遊できるレイアウトをうまく利用すれば、お客の動きを誘導できます。商品選びからレジまでスムーズな動線ができれば、他のお客の買い物を邪魔しないだけでなく、スタッフの作業の効率化も可能です。
商業施設の設計を依頼する会社選びのポイント
ここでは、商業施設の設計を依頼する会社選びのポイントを紹介します。ポイントは以下の3つです。
- CLT工法を採用している会社を選ぶ
- 多くの実績を持つ会社に依頼する
- 複数の会社を比較する
それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
CLT工法を採用している会社を選ぶ
1つ目のポイントは、CLT工法を採用している会社を選ぶことです。CLT工法とは、既存のRC造やS造では表現できなかった木造施設を可能にした、近年注目を集めている工法のことを指します。
新国立競技場などの大規模な施設だけでなく、保育園や介護施設などの様々な施設に採用されている工法です。RC造やS造よりも費用を抑えながら、高い耐震性や耐火性・断熱性を持っていることが特徴です。
また、中・大規模施設でも木材が使用できるため、RC造やS造よりも幅広いデザインの施設を実現可能です。独創性のある話題性の高い施設の建築ができます。
多くの実績を持つ会社に依頼する
2つ目のポイントは、多くの実績を持つ会社に依頼することです。多くの実績を持つ会社は今までに培った経験やノウハウによって提案力に優れているため、顧客の気づいていない理想を発掘してくれます。
そのため、あなたの現在持っている理想のプランに、より磨きをかけた施設の設計が可能です。また、今までの豊富な経験から、取り入れるべきではないアイデアの見極めをしてくれます。
のちに後悔するかもしれない懸念を潰してくれるため、満足のいく施設の建設が可能です。商業施設の設計には豊富な実績を持つ会社に依頼しましょう。
複数の会社を比較する
3つ目のポイントは、複数の会社を比較することです。商業施設の設計に対応している会社には、それぞれ得意としている部分やこだわりがあります。
そのため、あなたの理想とする施設にあった会社なのかをしっかりと見極めることが重要です。複数の会社を比較することで、会社ごとの違いが明確になり、会社選びがしやすくなります。
少なくとも3社以上は比較するようにしましょう。初回の打ち合わせは無料で対応してくれるところが多いため、打ち合わせの際に相性を確認するようにしてください。
愛知エリアの設計なら片桐建設がおすすめ
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | 長野県伊那市福島1471 |
電話番号 | 0265-78-7181 |
設計対応施設 | 商業建築・住宅建築・ツリーハウス |
愛知エリアでの商業施設の設計なら片桐建設がおすすめです。片桐建設は50年以上の歴史を持ち、一般住宅から商業施設まで幅広く手掛けています。
高い技術力に定評があり、他の建築会社では断られるような難しい要望にも対応してくれる会社です。また、CLT工法を採用しており、RC造やS造では実現できなかった幅広いデザインの施設を建てられます。
50年という長い歴史で培った豊富な実績と経験があるため、安心して依頼可能です。興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。
まとめ
本記事では、商業施設の設計の流れや意識すべきポイント、会社の選び方について解説しました。商業施設の設計は、今後の施設の収益性や話題性に関わる重要な工程です。
そのため、本記事で解説した5つのポイントを意識して設計プランを立ててみてください。再度、5つのポイントをおさらいしておきましょう。
- 施設のコンセプトを明確にする
- 余白をうまく使った設計にする
- 入り口のデザインにこだわる
- 取り扱う商品に適した内装デザインにする
- 回遊できるレイアウトにする
商業施設の建設は莫大な費用がかかるため、後悔のないようにしてください。本記事があなたのお役に立てれば幸いです。