「福祉施設を設計するには？」
「福祉施設を設計する上で意識するポイントは？」
福祉施設の設計は建築全般に適用される法律の他、提供するサービスに応じてさまざまな設備基準が定められています。
また、利用者が快適かつ安全に過ごせるようデザイン、設計することも重要です。
しかし、どうすれば利用しやすい施設になるのか分からず、悩んでいる方もいることでしょう。住宅会社へ相談しようにも、福祉施設を手掛けている会社が分からずに手間取っている方もいるはず。
そこで今回は、福祉施設の設計時に考慮するポイントから重要な要素を解説します。福祉施設の設計を依頼したい方は、参考にしてください。
福祉施設の設計時に考慮するポイント
福祉施設は一般的な施設とは違い、設計・建設の要件が細かく定められています。
そのため、福祉施設を設計する際は下記3つのポイントを考慮しましょう。
- 建物の立地
- 建物の規模
- 建物の設備
上記のポイントは、福祉施設を建てるうえで考えなければならない重要な事項です。
建物の立地
一般住宅では駅や商業施設の近くが好まれますが、福祉施設の場合は中心部から少し離れた郊外のほうが立地条件として適しています。
なぜなら、人通りや車通りの多い場所では送迎の妨げになったり、事故に遭いやすくなるからです。福祉施設を利用する高齢者の多くは車での送迎となるため、人通りや車通りの少ない安全性の高い場所が求められます。
しかし、郊外となるとアクセス面が不便となるため、スタッフや利用者の家族は必然的に車で訪れるしかありません。そのため、台数を止められる駐車場を用意しておいた方がいいでしょう。
建物の規模
福祉施設の設計・建設には、建築基準法だけではなく施設ごとに設備基準が定められています。
例えば、デイサービスやデイケアなどの施設であれば、食事と機能訓練を行う場所として、1人あたり3㎡以上のスペースが必要です。
また、利用定員数の2倍の坪数が必要とされており、20人定員なら40坪の面積が必要となります。上記のように建物の規模は、各施設の基準によってある程度決まってくるでしょう。
建物の設備
福祉施設では、建物の設備基準が法律で定められています。施設ごとに設備基準が異なるため、事前に確認しておく必要があるでしょう。
ただし、福祉施設の設計・建設のノウハウを持たない会社は、細かな法律を把握していない可能性があるため注意してください。
そのため、福祉施設の設計を依頼する際は、十分に実績を積んだ住宅会社へ依頼しましょう。
福祉施設を設計するうえで重要な4つの要素
ここからは、福祉施設を設計するうえでの重要な要素として下記4つを解説します。
- 利用者の特性を踏まえ整備方針を固める
- 地域住民や利用者のニーズを把握する
- スタッフが働きやすい環境の整備
- 非常事態を想定した対応の検討
福祉施設を建てる際は、上記を事前に考えておきましょう。
利用者の特性を踏まえ整備方針を固める
福祉施設を建てる際は、事前に利用者の特性を踏まえた整備方針を固めておきましょう。
福祉施設は、高齢者や障害者を含むすべての方にとって公平に対応したものでなければいけません。
そのため、提供するサービスや利用者の特性によって、適切な間取りや仕様を設計する必要があります。
例えば、高齢者を対象とした施設では車いすの利用が想定されるため、車いすでのすれ違いが可能な広い廊下にしたり、扉も引き戸を採用した方がいいでしょう。
上記のように、福祉施設の設計では利用者の特性に合わせた工夫が必要となります。
地域住民や利用者のニーズを把握する
福祉施設を建てる前に、地域住民や利用者のニーズを把握しておきましょう。
地域の方が多く利用する福祉施設において、事前に地域住民や利用者の意見を聴取し、設計へ反映していくことは重要です。
利用者のニーズをくみ取った福祉施設は、満室になるのも早いでしょう。
また、高齢者や障害のある方から意見を聞く際は、ゆっくり話したり筆談を行うなど、相手への配慮が重要となります。
スタッフが働きやすい環境の整備
福祉施設では、利用者だけでなくスタッフも働きやすい環境の整備が重要です。
福祉施設で働くスタッフの業務は、重労働になりやすく、身体的・精神的な負担も大きくなります。
そのため、休憩時間にゆっくりと休める休憩スペースを設けるなど、スタッフの身体的・精神的ストレスに配慮しましょう。
スタッフの働きやすい環境が整っていれば、仕事のクオリティーもアップします。
非常事態を想定した対応の検討
福祉施設の利用者の安全を考慮し、事前に非常事態を想定した対応を検討しておきましょう。
火災や地震などの非常事態が発生した際の避難場所や、情報伝達・誘導の為の設備などを検討してください。
福祉施設の利用者には、自ら避難することが困難な高齢者や障害者・児童なども多いため、事前の準備が重要となります。
ハード面の整備はもちろん、マニュアルを作成し、十分な訓練を積んでおきましょう。
福祉施設の設計を依頼する住宅会社の選び方
ここからは、福祉施設の設計を依頼する住宅会社の選び方として下記を解説します。
- 福祉施設の設計実績が豊富か
- 担当者の信頼度
- アフターフォローの有無
上記に気を付けて住宅会社を探せば、安心して任せられる会社が見つかるでしょう。
福祉施設の設計実績が豊富か
福祉施設には一般住宅とは異なる設備基準が設けられているため、福祉施設の設計実績が豊富な会社へ依頼しましょう。
福祉施設の設計実績のない会社は、細かな法律を把握していない可能性があるため注意してください。
実績が豊富な会社であれば、法律などをしっかりと理解していてノウハウも蓄積していることが考えられるため、安心して任せられるでしょう。
福祉施設の設計実績を確認する際は、住宅会社のホームページを見れば施工実績を掲載してるところもあるため、チェックしてください。
担当者の信頼度
依頼する住宅会社を決める際は、担当者が信頼できる相手か確認しましょう。
福祉施設の設計は長い時間をかけて進めていくため、担当者との信頼関係が重要です。
施設の細かな要望を聞いてくれるか、適切なプランを提示する能力があるかを確認しましょう。
初めから、ユーザーの要望に対して否定的で自分の意見を押し付けてくる担当者は、信用できません。
また、福祉施設の設計には細かな要件が定められており、設備基準も複雑なため、専門用語を噛み砕いて説明してくれるかは重要なポイントです。
上記を確認し、信頼できる担当者へ依頼しましょう。
アフターフォローの有無
住宅会社を選ぶポイントとして、アフターフォローの有無も重要です。
施設を長年使用し続けれていれば、劣化したり、不具合が発生することもあるでしょう。
そのため、何かトラブルが発生した際の対応方針や、サポート内容を確認しておきましょう。
トラブルがあった際、迅速な対応をしてもらえれば、施設の運営に支障をきたすこともありません。
利用者の安全のためにも、アフターフォローが充実している住宅会社を選びましょう。
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| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社片桐建設 |
| 住所 | 長野県伊那市福島1471 |
| 電話番号 | 0265-73-9686 |
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まとめ
今回は、福祉施設の設計時に考慮するポイントから重要な要素を解説しました。
福祉施設は、提供するサービスによって異なる設備基準が定められています。
そのため、下記のポイントに考慮して設計する必要があります。
- 建物の立地
- 建物の規模
- 建物の設備
利用者の意見を取り入れて、すべての方にとって使いやすい施設を目指しましょう。
今回解説した内容を、福祉施設の設計に取り入れてください。
