「アパート設計の際に気をつけるべきポイントは何?」
「アパート設計の流れを知りたい」
これからアパートの設計を検討している方の中には、上記のような疑問を抱いている方も少なくないでしょう。アパートを設計する際には、最初の情報収集が非常に重要です。
設計の際に気をつけるべきポイントなどの必要な情報を入手しておくことで、赤字経営を回避できます。アパートの設計・建築には高額な費用がかかるからこそ、絶対に失敗したくないはず。
そこで本記事では、アパート設計の流れや費用相場、アパート設計で意識すべき5つのポイントを紹介します。これからアパート設計を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
アパート設計の流れ
さっそく、アパート設計の流れを見ていきましょう。アパート設計の大まかな流れは以下の通りです。依頼する会社によって異なる場合があるため、あくまで目安として参考にしてください。
- 現地調査・市場調査を行う
- 事業収支計画を立てる
- 外観・間取りを決める
- 設計監理契約を結ぶ
- 基本設計を行う
- 実施設計を行う
- 見積り・施工会社を決定する
- 確認申請をする
- 着工・工事監理を行う
- 竣工・引き渡し
まずは、アパート設計の前に、隣接道路や建設地の測量、周辺道路の交通量などの建てる土地周辺の調査を行います。また、計画エリア内の市場データや法規、条例についても調査します。
現地調査は事業収支計画につながる非常に重要な工程のため、依頼先の会社と相談しながら進めましょう。さまざまな調査結果をもとに、アパート経営全体の計画を立てます。
その後、外観や間取り、事業収支計画が完成したら、設計事務所と契約を結んで設計会社に設計料を支払います。設計が完成したら、施工会社を決定して着工です。
アパートの建築期間はおおよそ『(階数×1か月)+1か月』といわれており、すべての検査が完了したら引き渡しとなります。
アパート建築の費用相場
続いて、アパート建築の費用相場を見ていきましょう。HOME4U調べによると、2階建てアパートの建築費用の相場は以下になります。
延べ床面積 | 木造 | 軽量鉄骨造 | 重量鉄骨造 | 鉄筋コンクリート造 |
---|---|---|---|---|
30坪 | 2,310〜3,000万円 | 2,400〜3,000万円 | 2,700〜3,600万円 | 2,700〜3,600万円 |
50坪 | 3,850〜5,000万円 | 4,000〜5,000万円 | 4,500〜6,000万円 | 4,500〜6,000万円 |
80坪 | 6160〜8,000万円 | 6,400〜8,000万円 | 7,200〜9,600万円 | 7,200〜9,600万円 |
100坪 | 7,700〜1億円 | 8,000〜1億円 | 9,000〜1億2,200万円 | 9,000〜1億2,200万円 |
上記の価格に、手続きに必要な諸費用が上乗せされます。アパートの建築費は構造や建築予定地によって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
アパート建築にかかる費用の内訳としては、本体工事費が7割、付帯工事費が2割、諸費用が1割となります。しかし、本体工事費にどこまで含まれているかは会社によって異なるため、見積もり時に確認しておくようにしましょう。
アパート設計を依頼する住宅会社の種類
アパート設計を依頼する際には、以下の3つの依頼先があります。
- 設計事務所
- ハウスメーカー
- 工務店
設計事務所とは建築家が所属している法人のことです。設計に特化していることが特徴であり、オリジナリティのあるアパートを設計できます。
凝ったデザインのアパートや入居者のニーズを加味したアパートを建築したいという方におすすめです。しかし、打ち合わせの回数が多い傾向にあり、時間がかかってしまうことが懸念点になります。
ハウスメーカーとは、規格化された注文住宅の設計・建築を全国規模で展開している会社のことです。名の知れた大企業も多く、豊富な実績によってアパート建築が簡略化されています。
工期の短さや品質の良さにこだわりたいという方におすすめです。しかし、規格化されていることもあり、デザインの自由度が低いことが懸念点です。
工務店とは限定された地域に密着した小さな建築会社のことです。自由度の高いプラン設計から施工まで任せたいという方におすすめになります。しかし、施工エリアが限定的なため、依頼したい会社がアパートの建設予定地に対応していない可能性があることに注意が必要です。
アパート建築の工事の発注方式
アパート建築には『設計施工一貫方式』と『設計施工分離方式』の2種類の工事の発注方式があります。発注方式によってメリット・デメリットがあるため、どちらの方式があなたに最適かしっかりと考えることが重要です。
『設計施工一貫方式』は、設計と施工をハウスメーカーが一貫して行う発注方式のことを指します。設計から施工まで1つの会社で完結するため、設計と施工でそれぞれ会社を探す手間が省けます。
また、工事の管理や全体のスケジュールをスムーズに行うことが可能です。しかし、1社にしか依頼しないことで建築費が妥当なのか判断できないため、費用が比較的高くなる可能性があります。
『設計施工分離方式』は、設計を設計事務所に、施工を工務店に依頼する発注方式です。設計の専門家である設計事務所に依頼することで、より施主の要望を取り入れた設計ができます。
しかし、設計料がハウスメーカーよりも高くなるため、注意が必要です。アパートのデザインにこだわるなら設計施工分離方式、コストを抑え工期を短くしたいなら設計施工一貫方式が最適といえるでしょう。
アパート設計で意識すべき5つのポイント
いよいよ、アパート設計で意識すべきポイントを解説します。重要なポイントは以下の5つです。
以下でそれぞれ詳しく解説するため、
収支を計算する
1つ目のポイントは、収支を計算することです。アパートの設計時には、何階建てにするのかや家賃はいくらにするのかなど、さまざまなことを決める必要があります。
その際には、赤字経営にならないように、しっかりと収支を計算するようにしましょう。周囲のアパートの情報を参考に、不動産会社と相談して決めることが重要です。
建築予定地の市場調査をする
2つ目のポイントは、建築予定地の市場調査をすることです。アパートの設計を本格的に始める前に、アパートを建てる予定のエリアの市場調査を念入りに行いましょう。
建てる予定のエリアにそもそも需要はあるのか、人通りは多いのか、学校や公園などの周辺環境を見ておくことが重要です。需要のない場所にアパートを建てても、赤字経営にしかなりません。
のちに後悔しないためにも、建築予定地の市場調査には時間と労力をかけるようにしましょう。
入居者像を決める
3つ目のポイントは、入居者像を決めることです。ターゲットとする入居者が単身者なのか、ファミリー層なのかによって設計プランが大幅に変わります。
市場調査で得た情報を元に入居者像を決め、最適な間取りになるようにしましょう。単身者向けの場合は1Kや1R、ファミリー層向けの場合は2LDK以上の間取りがおすすめです。
差別化のポイントを決める
4つ目のポイントは、差別化のポイントを決めることです。空室を減らして黒字経営を実現するには、自分のアパートをどのように差別化していくかを考える必要があります。
入居者像を踏まえた上で、他のアパートにはない強みを創出しましょう。例としては、ペットと過ごせるような工夫を取り入れた部屋にしたり、防音性の高い部屋にするなどが挙げられます。
依頼先の不動産会社と相談して、差別化のポイントを決めてみましょう。
複数の会社を比較する
5つ目のポイントは、複数の会社を比較することです。複数の会社を比較することで、設計力の高さや適正な費用相場を把握できます。
名が知れた会社だからといって、あなたに最適な設計をしてくれる会社とは限りません。設計担当者とコミュニケーションを取り、設計力があって信頼できる会社に依頼することが重要です。
最初から1社に絞ることは、相場より高い金額がかかってしまうなどの後悔につながるため、避けるようにしましょう。
アパート設計なら片桐建設がおすすめ
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | 株式会社片桐建設 |
所在地 | 長野県伊那市福島1471 |
創業年数 | 1989年3月 |
アパートの設計なら片桐建設がおすすめです。片桐建設は50年以上の歴史を持ち、一般住宅から商業施設まで幅広い事業を手掛けています。
高い技術力を有しており、他の建築会社では断られるような難しい要望にも、柔軟に対応してもらうことが可能です。また、空間活用術にも長けており、施主の要望を満たすデザイン設計ができます。
興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。
まとめ
本記事では、アパート設計の流れや費用相場、アパート設計で意識すべき5つのポイントを紹介しました。アパートの設計は、最初の情報収集が非常に重要です。
そのため、本記事で解説した内容を参考にして、アパート設計に臨むようにしましょう。事前に必要な情報を手に入れることで、黒字経営を実現できます。
莫大な費用がかかるアパート設計・建築だからこそ、後悔のないようにしましょう。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。