「木造倉庫にはどんなメリットがある?」
「木造と鉄骨造の違いは何?」
倉庫を建築する際には、鉄骨造や木造、鉄筋コンクリート造など、さまざまな建築方法があります。2020年の国土交通省のデータによると国内の倉庫の大半が鉄骨造です。
しかし、最近では、コスト面や工期の面において、鉄骨造よりもメリットのある木造の倉庫建築も注目されています。これから新しい倉庫建築を検討している方の中には、鉄骨造にすべきか木造にすべきか悩まれている方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、木造倉庫のメリット・デメリットや鉄骨造との違いを詳しく解説していきます。これから新しい倉庫建築を検討している方はぜひ参考にしてください。
木造倉庫を建築する3つのメリット
さっそく、木造倉庫を建築するメリットを見ていきましょう。代表的なメリットは以下の3つです。
以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
節税効果がある
1つ目のメリットは、節税効果があることです。木造倉庫は、鉄骨造よりも減価償却期間が短いことで節税に繋がります。
国税庁が提示している耐用年数表では、木造は15年、鉄骨造は38年と減価償却期間が設定されています。木造倉庫は、鉄骨造の半分以下の期間で減価償却ができ、1年ごとの減価償却費をより多く計上することが可能です。
そうすることで、収益に対しての経費が大きくなり、節税効果が期待できます。
コストが安い
2つ目のメリットは、コストが安いことです。木造倉庫は鉄骨造と比べて、部材コストや基礎工事、地盤改良、解体費用などの様々なコストが安くなります。
実際に、鉄骨造の平均坪単価は約43.1万円なのに対し、木造倉庫は約36.3万円で建てることが可能です。ただでさえ高額な総工費を削減できることは大きなメリットといえるでしょう。
また、地盤調査によって鉄骨造では建てられなくても、木造なら地盤改良のコストを抑えて建てられるといったメリットもあります。
断熱性が高い
3つ目のメリットは、断熱性が高いことです。木造倉庫は、木材の熱伝導率が低いという特性から、鉄骨造と比べて断熱性が高くなります。
そのため、外の空気の影響を受けづらく、冬は暖かく夏は涼しい室温を保つことが可能です。倉庫内の環境を快適にできることで、作業効率のアップにも繋がります。
また、断熱性が高ければ冷暖房コストの削減も可能です。電気代が上昇している昨今においては非常に大きなメリットといえるでしょう。
木造倉庫を建築する3つのデメリット
続いて、木造倉庫を建築するデメリットをみていきましょう。デメリットとして挙げられるのは以下の3つです。
以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
品質にばらつきが出やすい
1つ目のデメリットは、品質にばらつきが出やすいことです。木造倉庫の場合、木材の品質や職人の技術によって倉庫自体の品質に大きく影響がでます。
木材は、育った環境や材料の加工の方法によって一つひとつの品質が異なることから、部材ごとの品質の見極めと熟練した技術が必要です。そのため、職人によって仕上がりの差が生まれやすい傾向があります。
木造倉庫を建築する際には依頼先の選定を慎重に行うことが重要です。
大空間の実現が難しい
2つ目のデメリットは、大空間の実現が難しいことです。木造倉庫では耐震上などの理由により、ある程度の間隔ごとに柱が必要になります。
そのため、鉄骨造と比べて大きな空間を確保するのは困難です。最近では、技術の進歩によって木造による大空間の実現も可能になっています。
しかし、コストが高くなる傾向があり、コストを安くできる木造のメリットを無くしてしまうため注意が必要です。業界の特性上どうしても大空間が必要な場合には、不向きの構造になります。
解体時に処分費がかかる
3つ目のデメリットは、解体時に処分費がかかることです。鉄骨造の場合、解体後の鉄骨も有価資材となることがあり、買い取ってもらえる可能性があります。
しかし、木造倉庫の場合は解体後の廃材には価値がつきにくく、処分費がかかることがあるため注意が必要です。木造倉庫は解体費用が安いこともありそこまで問題ではありませんが、鉄骨造と比べるとデメリットのひとつといえるでしょう。
木造と鉄骨造の違い
ここでは、木造と鉄骨造の違いを紹介します。2つの構造の違いをわかりやすいように表にまとめました。
項目 | 木造 | 鉄骨造 |
---|---|---|
費用 | 安い(平均坪単価約36.3万円) | 高い(平均坪単価約43.1万円) |
工期 | 短い | 長い |
性能 | 断熱性・吸音性が高い | 耐震・耐火・防音性が高い |
耐久性 | 防虫対策が必要 | サビ対策が必要 |
大きな違いとしては、やはり費用面と工期でしょう。鉄骨造の場合、材料の鋼材は設計に合わせた受注生産となるため、発注から納入までの期間が数ヶ月かかり、工期が長くなります。
しかし、木造では規格通りの材料であればプレカット工場で対応が可能であり、工期を大幅に短縮できます。工期が短くなればそれだけ費用削減になるため、大きなメリットといえるでしょう。
また、耐久性の点では、木造の場合は防虫対策、鉄骨造の場合はサビ対策が重要です。それぞれに適した対策を忘れないようにしましょう。
木造倉庫を建築する際には複数社を比較しよう
木造倉庫を建築する際には複数社を比較することが重要です。最初から1社に絞ってしまうと、候補の会社の技術力や費用が適正なものなのか判断できません。
特に木造の場合は、依頼する会社の実力によって品質にばらつきが出やすいため、技術力のある会社なのか見定める必要があります。少なくとも3社以上は比較・検討した上で依頼先を決めることが重要です。
また、木造倉庫の建築実績があれば、なお良いでしょう。木造倉庫の建築実績があるかを候補の会社に聞いてみることをおすすめします。
木造倉庫の建築なら片桐建設がおすすめ
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | 株式会社片桐建設 |
所在地 | 長野県伊那市福島1471 |
創業年数 | 1989年3月 |
木造倉庫の建築なら片桐建設がおすすめです。片桐建設は50年以上の歴史を持ち、長野県を中心に多くの注文住宅や商業施設を手掛けています。
フルオーダーメイドの住宅を扱っていることもあり、高い技術力を有していることが特徴です。他の建築会社では断られるような難しい要望にも対応してくれるため、理想通りの倉庫を建築できます。
また、熟練の職人が多く在籍していることも、魅力のひとつです。品質にばらつきが出やすい倉庫建築において、熟練の職人が多く在籍していることは大きな安心材料といえるでしょう。
まとめ
本記事では、木造倉庫のメリット・デメリットや鉄骨造との違いを詳しく解説しました。木造倉庫には、コスト面や工期面など鉄骨造にはないメリットが多くあります。
最近注目を集めている構造でもあるため、ぜひ取り入れてみましょう。しかし、メリットの多い木造倉庫でも、業種や倉庫に求める条件によっては不向きな場合もあります。
そのため、本記事で解説した内容を参考にして、木造倉庫が導入先に適しているか判断してみてください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。