木造住宅の耐震性は?耐震性を高める際のポイントまでわかりやすく解説

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「木造住宅って耐震性高いの?」
「木造は他の構造と比べて耐震性が低い?」

家を建てる際に重要なポイントとなってくるのが耐震性です。特に、地震大国である日本においては、耐震性を考慮した家づくりが非常に重要になります。

数千万という莫大な費用をかけたにもかかわらず、地震によって倒壊してしまうということは避けたいでしょう。国土交通省によると現在の日本では、戸建ての約85%が木造になります。

家を建てるほとんどの人が木造ということになりますが、木造の耐震性がどうなのか気になっている方も少なくないはず。

そこで本記事では、木造住宅の耐震性について解説します。あわせて、木造住宅の耐震性を高める際のポイントについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

木造住宅の耐震性は高い?

さっそく、木造住宅の耐震性についてみていきましょう。木は鉄より柔らかいイメージがあるため、木造より鉄骨造・鉄筋コンクリート造の住宅の方が耐震性が高いと思っている方もいるでしょう。

しかし、木造には、木が持つ本来のしなやかさがあり、地震の揺れを逃がしやすいという特性があります。また、建物の重さという意味でも、木造は決して地震に弱いということはありません。

一般的に、地震の揺れの大きさと住宅の重量は比例します。木造住宅は鉄より軽いため、地震の揺れ自体が小さくて済みます。つまり、鉄骨造・鉄筋コンクリート造の住宅の方が耐震性が高いわけではないということです。

また、現在では『2000年基準』と呼ばれる、厳しい耐震基準が設けられています。震度6〜7に達する程度の大規模地震でも、損傷はすることがあっても倒壊は免れる構造のため、木造住宅の耐震性は高いと言えるでしょう。

木造住宅の耐震性を高める際のポイント

ここでは、木造の耐震性を高める際のポイントを解説していきます。重要なポイントは、以下の3つです。

それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

地盤の強さを確認する

1つ目のポイントは、地盤の強さを確認することです。いくら住まいの基本設計がしっかりしていて、高い耐震等級を取得していたとしても、地盤が弱ければ意味がありません。

そのため、木造住宅を建てる際には、地盤の強さを必ず確認しておくようにしましょう。建設前に地盤調査を行い、地盤が弱いと判定された場合には地盤改良・補強をすることが重要です。

地盤改良・補強には費用がかかりますが、家を建てた後に安心して暮らすためにも、地盤に関しては妥協しないようにしましょう。

耐震等級を確認する

2つ目のポイントは、耐震等級を確認することです。耐震等級とは、地震に対する建物の強さを表す指標になります。

3段階で評価され、数字が大きくなるほど建物の耐震性能が高いことを示します。

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等級詳細
耐震等級1「建築基準法」で定められた地震に耐えられる建物
耐震等級2耐震等級1の1.25倍の耐震性。学校の校舎や避難所と同レベル
耐震等級3耐震等級1の1.5倍の耐震性。警察署や病院と同レベル

耐震等級の決まりでは、等級1あれば住まいを建てることは可能です。しかし、地震に強い家を実現するなら、最高ランクの耐震等級3にしておくことをおすすめします。

住宅の工法を確認する

3つ目のポイントは、住宅の工法を確認することです。先ほど、木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造のどの構造でも、耐震性にほとんど差がないことを解説しました。

木造住宅の耐震性を高める場合、押さえるべきポイントは工法です。工法には様々な種類がありますが、代表的なものは『在来工法』か『ツーバイフォー工法』が挙げられます。

また、最近では、鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも高い耐震性を実現できる『CLT工法』が注目されています。工法をうまく活用することで耐震性の高い木造住宅を建てることが可能です。

木造住宅ならCLT工法を採用しよう

先ほど軽く触れたように、最近は『CLT工法』が注目されています。CLT工法とは、木の板を直角に交わるように重ねて接着した木材である『直交集成板』を使用して建物をつくる工法のことです。

2016年に日本に導入され、日本におけるCLT建築は年々増加傾向にあります。CLT工法は、今まで不可能とされていた高層ビルの建設に使えるほどの強度をクリアしています。

そのため、木造住宅に採用することで、地震に強い安心安全の住まいを実現することが可能です。

CLT工法のメリット

ここでは、CLT工法のメリットを紹介します。木造住宅におけるメリットとして挙げられるのは以下の3つです。

  • 工期が短縮できる
  • 森林資源が有効活用できる
  • 建物の強度が高い

CLT工法は主に工場で製造・加工が行われるため、現場での施工が少ない傾向にあります。そのため、工期を短縮させることが可能です。

また、CLTは板を重ねて接着するという特性上、あまり太くない木や節の多い木など、建材として不向きな木材でも使用できます。そのため、森林資源をうまく循環でき、山林の適切な保全に繋がります。

CLT工法の最も大きなメリットとしては、建物の強度が高いことです。耐震テストにおいて、地震後も使用可能という高い強度を持っていることが証明されています。

CLT工法なら安心の木造住宅を建てることが可能です。

CLT工法のデメリット

続いて、CLT工法のデメリットを紹介します。デメリットとして挙げられるのは、以下の2つです。

  • コストがかかる
  • 技術的な問題がある

CLT工法は日本に伝わってから時間が経っていないこともあり、コストが高い傾向にあります。欧州と比べると約2倍のコストがかかるのが現状です。

また、CLT工法は技術がなければ実現できない工法であり、対応できる会社が少ないこともデメリットとして挙げられます。導入したくてもできないことがあるため、注意しましょう。

CLT工法を使った家づくりなら片桐建設がおすすめ

出典元:片桐建設
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項目詳細
名称株式会社片桐建設
所在地長野県伊那市福島1471
創業年数1989年3月

CLT工法を使った家づくりなら片桐建設がおすすめです。片桐建設は50年以上の歴史を持ち、長野県を中心に多くの注文住宅や商業施設を手掛けています。

フルオーダーメイドの住宅を扱っていることもあり、高い技術力を有していることが特徴です。細部まであなたのこだわりを再現した住まいを建てられます。

また、高い技術力を有しているため、CLT工法に対応していることも特徴のひとつです。熟練の職人による確かな施工によって、安心安全の住まいを建てられます。

まとめ

本記事では、木造住宅の耐震性や、耐震性を高める際のポイントについて解説しました。木造住宅は、木が持つ本来のしなやかさや建物の軽さから、決して地震に弱いということはありません。

むしろ、しっかりとした工法を採用することで、他の構造の建物よりも高い耐震性を持たせることも可能です。木造住宅を建てる際には、本記事で解説した内容を踏まえて、設計プランを立ててみてください。

また、CLT工法を採用することもおすすめです。興味のある方は片桐建設に一度相談してみましょう。

本記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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