「CLTと集成材って何が違うの?」
「そもそもCLTって何?」
家づくりをする中で素材選びは非常に重要です。どの素材を使用するかによって、住まいの耐久性や耐震性などは変化します。
素材の中でも、特に有名なものといえば集成材でしょう。コストを抑えられたり、加工がしやすいといった集成材は多くの住宅に採用されています。
そんな中、最近注目を集めているのがCLTです。CLTは2016年に日本に導入され、高い耐震性や強度を持っているとして知られています。とはいっても、そもそもCLTとは何なのか、集成材と何が違うのかわからない方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、CLTと集成材の違いについて解説します。それぞれのメリット・デメリットについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
CLTと集成材の違い
さっそく、CLTと集成材の違いを見ていきましょう。CLTと集成材の大きな違いは、木の接着方法と強度の方向、使われる場所です。
CLTとは、木の板を直角に交わるように重ねて接着した木材であり、『直交集成板』と呼ばれています。互い違いの積層構造になっているため、縦横どちらの方向にも高い強度があることが特徴です。
一方、集成材とは、複数の板の繊維方向をそろえて接着剤で貼り合わせた木材のことを指します。CLTが縦横どちらの方向にも高い強度があるのに対して、集成材の強度は一方向です。
したがって、木の接着方法と強度の方向が相違点と言えるでしょう。また、集成材は柱や梁などの軸材として使われるのに対し、CLTは床や壁などの面材として使われることも大きな違いです。
CLTとは
CLTと集成材の違いを紹介したところで、次はCLTについて詳しく解説していきます。まず、CLTとは先ほども述べたように、木の板を直角に交わるように重ねて接着した木材であり、『直交集成板』と呼ばれているものです。
CLTを使用して家を建てる工法を、CLT工法と呼び、最近多くの注目を集めています。2016年に日本に導入され、日本におけるCLT建築は年々増加傾向にあります。以下でCLTのメリット・デメリットについて解説するため、ぜひ参考にしてください。
CLTのメリット
CLTのメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 工期が短縮できる
- 森林資源が有効活用できる
- 建物の強度が高い
CLTは製造・加工が工場で行われるため、現場での施工が少なく、工期を短縮させることが可能です。また、CLTは板を重ねて接着するという特性上、あまり太くない木や節の多い木など、建材として不向きな木材でも使用できます。
建材として不向きな木材でも使用できることは、森林資源の有効活用に繋がり、山林の適切な保全に役立ちます。
CLTの最も大きなメリットとしては、建物の強度が高いことです。今まで不可能とされていた高層ビルの建設に使えるほどの強度をクリアしているため、地震大国である日本でも安心の暮らしを送れます。
CLTのデメリット
CLTのデメリットとして挙げられるのは以下の2つです。
- 建築コストが高い
- 仕上げに制限がある
CLTは日本の建築業界でまだ浸透しきっていないため、費用が掛かります。欧州ではすでに7万円を下回る㎥当たりの単価も、日本では2019年時点で15万円と、2倍以上の差が出ているのが現状です。
また、CLTは雨に弱いという特徴があり、現在の技術では外部の仕上げとして用いることができないというデメリットがあります。まだまだ発展途上の建材になります。
集成材とは
ここからは、集成材について解説していきます。集成材とは、複数の板の繊維方向をそろえて接着剤で貼り合わせた木材のことです。
住宅や家具、建材など幅広い場所に使用されています。また、集成材には、構造用集成材と造作用集成材という2つの種類があることが特徴です。
構造用集成材とは柱や梁など建物を支えるときに使う集成材であり、造作用集成材は家具や建具を製作するときに使う集成材になります。
集成材のメリット
集成材のメリットは以下の3つが挙げられます。
- 加工がしやすい
- 価格が安い傾向にある
- ひび割れや反りが少ない
一番のメリットは、加工がしやすく扱いやすいという点です。集成材は木材をうまく組み合わせることで強度の差がほとんどなく、各木材を同じ工程で加工できるため、扱いやすい傾向にあります。
また、加工に手間がかからないことからコストを安く抑えることが可能です。さらに、集成材はよく乾燥されているため、反りやひび割れが起きることが少ないのがメリットになります。
集成材のデメリット
集成材のデメリットとして挙げられるのは以下の2つです。
- 健康面に影響が出る可能性がある
- 肌触りが硬く冷たい
集成材は接着剤を使用しているため、中にはシックハウス症候群の症状が出てしまう人もいます。安全基準はしっかりと設けられており、体に悪影響を与える物質を含む接着剤は少なくなってきていますが、注意しましょう。
また、集成材は強度の高さから肌触りが硬く冷たくなるというデメリットもあります。冬場のフローリングは底冷えしやすいため、寒さ対策をする必要があるでしょう。
CLTを使った家づくりなら片桐建設がおすすめ
項目 | 詳細 |
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名称 | 株式会社片桐建設 |
所在地 | 長野県伊那市福島1471 |
創業年数 | 1989年3月 |
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豊富な実績と高い技術力を持つことで有名であり、CLT工法にも対応している会社です。また、熟練の職人が多く在籍しています。
CLT工法は技術力が必要とされるため、熟練の職人が多く在籍していることは大きな安心材料といえるでしょう。興味のある方は気軽に問い合わせてみてください。
まとめ
本記事では、CLTと集成材の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。CLTと集成材のどちらも強度が高く、優秀な素材になります。
それぞれのメリット・デメリットを把握した上でどの素材を採用するか決めるようにしましょう。また、今回紹介したCLTは、日本で続々と採用されているものです。
これから家づくりを検討している方はぜひCLTを採用してみましょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。